資産運用の前に
資産運用を行うためには最低限の下準備が必要です。
当然ですが、資産運用をするための貯蓄がなければ運用をすることはできません。ましてや計画なしに借金をして投機性が強い投資商品を運用するなど、もってのほかです。
運用するためにある程度の貯蓄ができたら、まずその資金の使うタイミングを考えて分けてみましょう。すぐに使う必要があるお金はそのまま預貯金などで保全しながら、当面使う予定がない資金を運用に回すことがポイントになります。
投資用の資金の使い方を考える
・すぐにでも使う可能性があるお金
生活費や不意の出費に備えるお金などは、すぐにでも使う可能性があるお金ですから、換金性があって安全性の高い運用先が適しています。
・数年後に使う予定が決まっているお金
数年後に使う予定が決まっているお金としては結婚資金や住宅資金などが思いつきますが、元本が減ってしまっては意味がありません。運用するのであれば、収益性と同時に元本の安全性が高い投資商品を選択しましょう。
・当面使うことがないお金
当面使うことがないお金はある意味余裕資金とも言えます。今の時代に余裕資金を持っている方は限られると思います。もし投資を始めて運用が思うようにいかなくても挽回するチャンスがないとは言えません。多少のリスクも考慮して高い収益が期待できる投資商品を選択することができます。
また、長期運用が可能となるため、数%の利回りの投資商品でも複利の効果を考えて運用することも可能になります。
複利の効果はこちらのページでご紹介しています。
投資対象の内容を理解する
投資の運用対象は様々です。運用先の内容など知識をつけると同時に、「これが稼げます」などのセリフに惑わされることなく、運用できる資金の額や方法を照らし合わせて、自分に合った資産運用の運用先や投資方法を選択するようにしましょう。
「資産運用」「投資 運用先」などで検索すると様々な運用先を探すことができます。中には成功者の資産運用方法を教えるためのサイトも多数出てきます。資産運用の内容は説明されていますが、門下生というか塾生というか、教材販売的なビジネスでの勧誘目的も多いため、リスクがしっかりと表現されていないこともあり注意が必要です。
テレビなどのメディアから発信されるニュースなどで「○○社の株価が・・・」とか「仮想通貨が・・・」「億り人に・・・」など、投資を考えている人にとって感情が揺さぶられるニュースの報道がありますが、それらにつられて運用先を決めたりすることはしないでください。
それらのニュースは投機的な内容のものが多く、投資家の感情が煽られ、運用資金が活発に動くことがあります。そういう時には値動きなどが激しくなって、悪いことに売買のタイミングを計ることができずマイナスを生んでしまうことが多いからです。知識をつけてからでも遅くはありません。投資と投機は対象となる運用先が同じものも多いため、ニュースの内容にもよりけりですが、振り回されないようにしましょう。
投資・資産運用で何を運用対象とするかは、目標とするリターンを獲得するために、どれくらいのリスクと時間が必要になるかも考慮しながら選択しましょう。繰り返しになりますが、「これが稼げます」などのセリフに惑わされることなく、自分に合った資産運用を選択するようにしましょう。