世代別、資産運用の考え方
資産運用の方法は、個人の年齢や、ライフステージによって変わってきます。ここでは世代別に資産運用の考え方の例としてご紹介します。
・若い世代
この世代の収入はさほど多いとは言えませんが、自由に使える資金の割合がかなり高いといえる時期です。だからと言って全て使い切るのでなく、例えば結婚や住宅購入などにも目を向け、将来に備えた資産作りを心掛けた運用を考えましょう。
若いうちから運用を始めることで、中長期の運用も可能になるので、複利での運用を選択しに入れてみたり、ある程度リスクも選択肢に入れてみたりと、より取り見取りに思えますが、資金力に左右されてしまいますが、投資商品を組み合わせて運用することも考えることができます。
・働き盛りの世代
勤務先での地位も築き上げ、それなりに収入も受取っている世代ですが、子供の出産や教育、住宅ローンの返済など支出の多い時期です。資産を効率的に増やす工夫が必要になります。毎月の支出に追われがちですが、子供の将来や自分自身の老後のための準備も忘れてはなりません。
安全性を重視しながら、中長期的に着実に増やしつつ、まとまった支出のあるタイミングを考えながら運用できる投資商品を組み合わせて運用を考えると良いでしょう。
・年金生活が間近な世代
限られた年金収入と貯蓄を有効に使いながら生活を送らなければならない世代ですから、充実したゆとりのある生活を過ごしていくために、資産を安全に管理する工夫が必要です。毎月の必要資金(生活費、趣味・レジャー費用など)を把握して、安全性を重視し年金収入にプラスできるような投資商品や次の世代に残してあげられるような投資商品での運用方法を選択する必要があります。
世代別でも共通して避けられないこと
目先のことを考えれば、投資には手を出しづらく、運用なんてできないですし、投資・資産運用に安全性を求めるとリターンは少なくなります。ただ現状のままでは先行きの不安は圧し掛かってくるばかりで、お金のことを考えるのが嫌になってしまうことでしょう。
不安に思うたびにインターネットでいろいろ検索するものの、「難しそう」とか「(資金が)減ったら嫌だな」とか考えてしまい諦めてしまうことで、ドンドン負のスパイラルにハマってしまい、最後にはお金に対する思考が止まってしまいます。
プロに相談するのも敷居が高いと感じてしまうかもしれませんが、それでも不安に立ち向かうには、ほんの少しの積極性だけのような気がします。自分が取れるリスクの度合いを十分に検討することを併せて自分の状況と照らし合わせてながら考え、積極的に一歩踏み出してみることで将来の見通しにつながるかもしれません。ただし希望的観測で動かないことは重要です。