複利という考え方

 

複利という考え方

投資・資産運用で結果はすぐに求めたい?

投資・資産運用を行うにあたりできるだけ早い結果を求めたいですか?

自分自身は早く求めてしまう方でした。

株式投資で運用しているときは大体3ヶ月から1年位の期間を目途にしたり、FXや商品先物取引などの証拠金取引の場合、マージンコールや追証のこともあり、エントリー後の値動きにも影響されますが、ポジションの保有期間は長くても1週間、FXについては、ほとんどデイトレードでロールオーバーすることは極わずかでした。

ビビリな性格もありますから「リスクを回避して早く利益を確定したい」とか。妙に物欲が出てしまい「この利益で〇〇を買ってしまおう」みたいな衝動がよぎってしまうことが無茶苦茶ありました。

投資を始めたバブル期には定期預金にするよりも、投資商品の運用を優先する方が、結果が早いので、当時は複利の効果というものを全く意識しませんでした。

しかしバブル期に預けられた定期預金が満期を迎えるころ、すでにバブル経済は終焉を迎えていて、超低金利の時代の真っ最中ですが、ほぼ倍になって満期償還され複利の効果を目の当たりにしました。

しかし、超低金利になってしまったことで、時間をかけても金利で増えなくなったこと、常に結果を早く求めるというスタンスが考えに染み込んでいたので、運用先を変えながら同じような運用を繰り返していました。

複利的な運用を考える

運用先ごとに複利運用を考えたことがありませんか?

運用先にはマイブームがあって、自分の中のFX運用全盛期であれば、「一日15Pips取りながら複利的な運用したら」と計画したこともありました。

「後悔、先に立たず」とはよく言ったもので、複利の効果はわかっていても別の欲が勝ってしまい利益が貯まってくると「また始めれば」と、利益を浪費した後悔は今でも突き刺さっています。

運用する人それぞれに考え方があり、複利的な運用を考えることもあるかもしれません。

複利的な運用によって資産は限りなく増やすことができる可能性はありますが、運用する投資商品によって、反対に損失も大きくなる可能性があります。

ネット取引がないころ、証券会社などの営業マン達はお客さんが離れていかないように、複利的な運用方法を提示して、取引量が増えることで売買手数料を稼ぎました。

最終的に取引量が増えたことで証券会社などの営業マン達は手数料収益を増やしましたが、お客さんの方は取引量の拡大により損失も拡大していまい、失敗した人がたくさんいました。

現在ではインターネットの発展から手数料が固定化や無料化していますが、複利的な運用をするためには取引量増やすことは避けられません。

投資・資産運用を始めると結果が出るスピードは求めてしまいがちです。

ウォーレン・バフェットのインタビュー記事の言葉で「時間をかけてお金持ちになろうという人は誰もいないでしょう」とありました。

目先の利益にばかりに視線を向けていた自分にとっても納得の言葉でした。

だからといって定期預金や個人向け国債などのようにローリスクの投資商品で満期償還を待つことも一つの方法ですが、時間がかかるだけでリターンは期待できません。

 

※確定された運用結果ではなくシュミレーション上のものです。

 

複利運用の効果はすぐに感じることはできませんが、長期を見通すことで誰しも感じることができると思います。リスクを回避しながらリターンがある程度見込めるものを複利運用することが資産運用の成功に導いてくれる方法のひとつかもしれません。

 

おまけ:72の法則

金利が0.1%の時、100万円の預金が倍になるためには何年位必要でしょうか?

答えは、およそ720年ほどかかります。これは72を金利(%)で割ることで近似値を求めることができるというもので、これを「72の法則」といいます。※毎年複利運用した場合

例1:金利が7.5%の場合

72 ÷ 7.5(%) = 9.6(年) 約10年で元金が倍になります。

例2:金利が3%の場合

72 ÷ 3(%) = 24(年) 約24年で元金が倍になります。