不動産投資とは

不動産投資とは

不動産投資とは、主にマンションやアパートなどの建物・土地(不動産)を※不動産取引によって収益を目指す投資のことです。※不動産を売却、交換または賃貸借のことを不動産取引と言います

一口に不動産投資と言っても、投資先は様々です。不動産投資にはどのような種類があるのか、主な投資手法の違いをご紹介します。

不動産投資の投資方法の移り変わり

・バブル時代の投資方法

購入した価格以上で物件が売却出来れば、その差額が利益となります。この差額で得られる利益のことを「キャピタルゲイン」といいます。

バブル時代、株価の上昇をはじめ、不動産価格が天井しらずに上がるように、持っていればどんどん価格が上がっていくような状態でした。

買って売れば儲かる。不動産投資家は、不動産を購入し転売を繰り返す(不動産転がしや土地転がしと言います)ことによって不動産価格の上昇に拍車がかかり、多くの利益を獲得できました。

バブルがはじけるまで物件の価格は上昇しましたが、バブル崩壊後は不動産価格が急落し、多くの方が多額の損失を被ってしまいました。ローンを組んで不動産を購入した人は、借金まみれなったという人もいたと思います。最終的に得をしたのは、バブル崩壊前に不動産を手放していた人だけです。

現在は、不動産価格が比較的安定して急激に上下することはなくなった為、キャピタルゲインを得る目的で不動産投資をする人はほとんどいなくなり、安定した方法で投資を行う方が増えています。

・現在の投資方法

現在行われている不動産投資の方法は、物件を購入し、賃貸事業を行うことで、賃料を得る方法が主流です。中長期に渡って安定的・継続的に収益を得ることが可能です。このことを「インカムゲイン」といい、必要な時には売却を行い、価格が上昇していればキャピタルゲインを得ることもあります。

バブル時代のように短期的に稼ぐようなことはできませんが、中長期間、安定的に収益が得られるので、安定志向が強い日本人にとって相性の良い投資方法と言えます。

不動産投資には、インカムゲインによる収益だけでなく、様々なメリットもあります。そのメリットの一つに「団体信用生命保険」があります。ローンを組んで不動産を購入した場合に入ることが可能ですが、加入していればローン契約者に万が一のことがあってもその後の支払いをする必要がなくなります。家族には収益不動産という資産を残すことができます。

不動産投資の種類

・不動産投資の投資先による分類

不動産投資は他の投資と比べ、多くの資金が必要と感じると思います。特に住宅を購入したことがある人なら、不動産の購入にかかる金額を予想してしまうため敷居が高いイメージを持たれるかも知れません。投資先によっては、少ない資金でも十分始めることができます。

それぞれの投資先にリンクを設定していますので、詳しく紹介したページへ飛べます。参考にしていただければと思います。

 REIT(J-REIT・不動産投資信託)

Real-Estate Investment Trust」を、各単語の先頭の字を取った略語で、リートと読み、「不動産投資信託」「証券化不動産投資」とも呼ばれます。

不動産投資は基本的に不動産そのものを購入しますが、REITの場合は投資信託の一種で、直接不動産を購入するものではありません。J-REITなどの不動産投資信託を通じて不動産会社の銘柄を購入し、その企業の運用実績によって、分配金を得たり、銘柄の価格上昇が狙えたりします。

購入価格は銘柄により差はありますが、現物の不動産を購入するより小額から行えるので、初心者にとって始めやすい投資の一つと言えます。

小口化不動産投資

不動産特定共同事業法に基づき、ビルなど金額の大きい不動産を、複数の投資家から出資を募り、対象不動産の売買・賃貸事業を行い、その収益が分配される方法です。

実際に物件を買うので、投資家は出資した金額に応じて共有持分権を持つことになります。例えると、ビル一棟の中に複数あるオフィスルームのうち一室を所有しているようなイメージです。

ただ、この手の投資情報は一般の人では入手しにくい背景があります。

マンション投資(区分所有)

本格的な不動産投資を始めるのであれば、ワンルームマンション購入の区分所有が初心者に取っての第一歩といえます。マンションやアパートの一室を購入し、賃貸経営を行うということです。

中古ワンルームマンションであれば300万円程度から購入できる物件もあり、初心者に限らず人気の高い投資先となっています。新築・中古、単身用・ファミリー用、都心・郊外の違いなど収益条件等の見極めが重要です。

戸建て住宅の賃貸経営

購入対象物件をマンションやアパートではなく、一戸建てを購入して賃貸経営を行う方法です。

マイホームとして一戸建を購入することを思い浮かべる方が多いかも知れませんが、場所によって需要があり、一度入居者が決まれば長期間借りてくれるという魅力があります。

駐車場経営

土地を購入してコインパーキングや月極駐車場などを運営します。

地主として既に土地を持っている人は始めやすいですが、駐車場に適した土地を探すのが年々難しくなってきています。

アパート経営・マンション投資(一棟)

アパートやマンションまるごと一棟を購入します。複数の部屋を一斉に貸しに出すことができ、賃貸収入も所有している部屋分得ることができる方法です。購入価格も高額になり、ほとんどの場合ローンが必要です。

ある程度安定した資力がある方でなければ、金融機関からの融資が下りにくく、ローンなしで始めるのは難しいかもしれません。満室による賃貸収益よりも空室率を考慮した資金繰りが重要です。

 

代表的な投資先で分類しましたが、方法や投資先は様々です。ただ、不動産業者も商売ですから、良い物件もあれば悪い物件も紹介されます。所有しようと思う物件は、しっかり見極めて購入しましょう。